明朝起きると、S君はまだロビーのソファで寝ている。 大丈夫かな? 私たちが朝食を食べている最中に起きて、あわてていとこ のところに走っていった。 「もしかしたら3人で行くことになるかもしれない・・・」 事もあろうに、バジェットホテルのマスターはまだ寝ているらしい。 しかし、出発には間に合った。2人とも朝飯ぬき。



バスは、朝日をあびて光る大地につけられた一条の道を奔走する。私が車窓の写真を撮っていると、一緒に写ろうとさわぐ。彼らにしてみれば、荒れた大地のなにがおもしろいの? といったところだろう。 2人は髪も整え、カルバン・クラインのシャツでで決めている。それに、とてもはしゃいでいる。せっかくタイプした書類もまるめていすの脇に挟んで、バスに流れているアラブポップスに併せて踊ったり・・・・

書類を見せてもらったが・・・ これで大丈夫? 文頭の単語の頭が小文字だったりして体裁が今ひとつ。
それに、趣味の欄がビリヤード?

アンマンについてからも銀行に行ったりホテルを探したりするのにつきあってくれた。妻の荷物もずっと背負ってくれてとても親切。でも、こんなことしていると大使館の受付時間に間に合わなくなってしまうのは明白。ビザを申請するという大目的があるにも関わらず、彼らには緊迫感など何もない。都会に遊びに来てはしゃいでいる若者と同じだ。食事も誘われたが、「日本人は時間に正確だから、もう行った方がいい」と言い聞かせて、少ししてから別れた。

ダウンタウンにぽつり残った我々、まずはふーっと一息。
だんだん日が高くなってきた。暑くならないうちに適当なホテルを探して、ご飯食べてっと・・・
ローマ劇場もあるようだし、野菜市場やガラクタ市もおもしろそう。

ザックの荷物を整え鍵をしめて・・・それをよっこらしょっと背負って・・・
香辛料と汗の臭いに満ちた人混みの中に紛れていった。

次のページ

トップページに戻る